こんにちは。伊藤です。
今回は、オンボールディフェンスについて書きたいと思います。
ボール持たれた後の、ボールマンに対するディフェンス(DF)ですね。
オールコート、ハーフコート、いずれにせよアウトサイドのオンボールDFです。
オフボールDFももちろん大事ですが、また別の機会にまとめたいと思います。
なおピックアンドロールやスクリーンDFなども含みません。1対1です。
さて、バスケットボールにおいて、守ることも大事ですよね。
皆さんディフェンスは好きですか?
得意ですか~??
そんな私は・・、、実はディフェンスが苦手で、嫌いなほうです。。。
なんか抜かれちゃうし、
教えてもらった通りにやっても上手くいかないし、
どうやって身体を使ってよいかわからず、ずっとコツをつかめませんでした。
でも上手くなりたかったので、ディフェンスの練習は良くしました。
まぁ一般的によくある、ディフェンスの構えから、斜めに3歩ずつ進むやつ、
イチニサン、イチニサン・・・、ゴリラステップ、
方向転換のときに状態を上げずに足を引いて切り替えることを素早く。。。
このあと詳しく記載していきますが・・、
この練習の身体の使い方こそ、残念ながら上手くいかない原因でした・・。。
あんなに練習したのになぁ。。
それでも、時間はかかりましたが、上手な人のディフェンスを良く見て、
研究して、ようやく身体の使い方がわかってきて、できるようになって
きました。
その辺のコツをお伝えできればと思います^^
それではいきますね。
一番大切なこと「気持ち」
さて、何よりも大前提としてこれです。
絶っ対に負けないぞ!!
身体の使い方や、技術論、云々の前にこれがないと上手くいきません。
対戦相手のオフェンスプレーヤーに気持ちで負けないように心がけてください。
ディフェンスしている際の「意識」
これも大事です。こういう意識でディフェンスしてください↓
オフェンスの中心に対して、自分の中心をあわせること。
もう少し詳しく言うと、オフェンスプレーヤーの身体の中心(軸)と、
守っているゴールのリングの中心を結んだライン上に、
自分の中心(軸)があるようにすること、です。
身体の中心というと、おおよそ頭の天辺から、尾骶骨を結んだ線上。
胸の真ん中あたり、胸骨、みぞおち付近とイメージしてください。
もし、マークマンが横にズレたら、自分の中心もそれにあわせるように
守ります。これが基本になります。
そして、軸をズラされたら抜かれやすくなりますし、軸を崩されたら・・、
負けます。
構え方
これは少しわけて書きます。
●上半身
・胴体
ポイントとしては、
相手と正対して守ること
です。
相手に、真正面でいる時間をなるべく長くしましょう。
身体の中心(軸と軸)をあわせて、相手に横幅を広く見せましょう。
身体が斜めになると失敗します。
冒頭の斜めに3歩ずつ進むやつ、イチニサン、イチニサン・・・、
これの上手くいかない要因は、この斜めに構えることなんです。
特にディレクション(方向づけ)とかしていると、
この身体の使い方になりがちなので気を付けてください。
身体が斜めで、出ている前の足を引いて、逆斜めにする方向転換は、
身体の構造上、遅くなります。
そしておおよそこの方向転換の時に抜かれます。
また、先ほどの中心と中心の守り方もできません。
軸がズレちゃってます。
相手から見ると、身体の横幅が狭く見えてます。
なお、上半身の姿勢として、
頭の先から尾骶骨まで上半身は曲げずに、リラックスしつつ、
ほぼ真っすぐが良いと思います。トリプルスレットでも同じ。
・手 腕
手や腕は、
ボールプレッシャー
パスコース防ぐ
ために有効に使ってください。
・目線
相手の中心(軸)をぼやんと見るようにしてみてください。
●下半身
・足
適度に曲げます。
低すぎも、高くても動きにくい。
足首、膝、股関節を連動させて曲げます。
・足のスタンス
適度に広げる。
広すぎても狭すぎても動きにくい。
どの方向にも動きやすいスタンスが一番。
・つま先
真横に揃わないほうがベター。
動きやすい幅で、左右の足を、前後にズラしてください。
例えば、相手オフェンスの右足がフリーフット(左足が軸足)で、
相手の右足が前に出ているときであれば、
ディフェンスの自分は左足を少し後ろに引いておくと、対応しやすいです。
自分の右側にジャブフェイクしてくるなら、自分の右足を少し後ろに引くように
少し下げて、入れ替えます。
真横に足が揃うと抜かれやすくなりますので注意。
・足の裏
私は無意識ですが、足の指で床というかバッシュをつかむようにしている
みたいです。
また、踵(かかと)を少しあげると素早く動ける利点があると思いますが、
コースに入ってぶつかって止めるときには、吹っ飛ばされやすいので、
足の裏全面が床についているほうが、当たり負けしにくいと思います。
身体の使い方
●上半身と下半身は別にする
上半身は、相手と正対、
下半身は、相手の動きに応じて自由に前後左右に動かせるようにします。
先ほどの、上半身が斜めになっていると、下半身も斜めになって、
全身が斜めになっちゃいます。
そうすると、全身をよっこらしょで方向転換しなきゃならないので、
遅くなります。
下半身だけ動かすようにすると、とても機敏に動けるようになりますよ。
●身体の軸(重心)
身体の軸(重心)は常に中心にあるようにしてください。
軸を崩されたら、負けます。
●サイドステップ
・使うタイミング
相手がドリブルつき初め、スピードにのる前など、短い距離では、
サイドステップが有効だと思います。
機敏に、素早く動け、コースに入れます。
・単位
単位って、意味わからないかもしれませんが、イメージです。
基本の単位はタン・タタン。
反復横跳びをイメージしてください。
3本、線があって、真ん中から右に動いて、すぐに切り返しますよね。
この切り返しまでを1セットの単位とします。
右に動くなら、右足を上げて一歩着いて、横のジャンプストップのように、
初めの構えに戻る。ここまでが1セットです。
これを移動距離大きく、なるべく宙に浮いている時間を短く、床にいれる
ようにします。人間、今のところ武空術使えませんので、宙にいる時間は
移動できませんからね・・^^
できれば、右に動く際には右足から出したいところです。
その際に、左足は床を蹴って、移動距離大きくできるようにします。
とはいえ、ここでクロスになることもあると思います。その際には、
先ほどの「意識」を思い出し、相手の中心を自分の中心で守ることを第一、
としてください。極論、抜かれなきゃ良いのです。
●クロスステップ(走る!)
相手に抜かれそう、もしくはスピードにのられたら、走って追いつこう!
追いついたら、サイドステップを上手く組み合わせてディフェンスします。
間合い(距離感)
●理想的には
シュートを撃たれない、
ドリブルで抜かれない、
相手にプレッシャーがかかる、相手が嫌がる、そんな間合いを目指しましょう!
(ボクシングや、剣道など、他のスポーツ観てても、間合い大事ですもんね。)
さらに、オフェンスプレーヤーごと、得意不得意ありますので、
それに応じて対応できることが大切になってきます。
例えば、
・アウトサイドシュート得意&ドライブ苦手 = シュート撃たせない近い距離
・アウトサイドシュート苦手&ドライブ得意 = 少し離し気味にする
(深津くんにリョーチンやられてましたね^^) ets・・。
●基本的には
・1アーム(ワンアーム)の間合い
(腕1本分の距離、ボールに手が届く距離)
まずはこの距離感を目安に頑張ってください。
近すぎても抜かれやすい、
遠いとプレッシャーがなく、自由にドリブルやパスをされちゃう。
初めのころは特に、抜かれるのが怖いので距離を取ってしまいがちですが、
自身のレベルアップをするために、頑張って距離を詰めましょう!
相手がボールを持った瞬間に、ワンアームの距離へ、すぐつくことが大切。
つき遅れ(クローズアウト)の状態はすぐ抜かれちゃいますので注意⚠
●状況によって間合いを変える
・相手がもし下がったら(リトリート)
すぐ前に距離をつめます。
その際、相手はDFが前に出てきた瞬間、抜くことを狙っているので注意!
・0アーム(ゼロアーム 密着する)
相手が抜いて来ないなら、間合いを詰めて、身体も密着させ、相手を後ろに
下がらせる。
相手がドリブルを止めたら、もうドリブルは無いので、0アームで距離をつめ、
パスコースを防ぐようにする!
・1.5アーム(目安)
この距離感も大事です。
相手が「抜いて来よう」とするときや、フェイントかけてくる際、
一瞬少し下がりつつ(後ずさりし)、
1.5アームの間合いとしてから、サイドステップで横に移動し、守る。
近い距離(1アーム等)からサイドステップしてコースに入ろうとすると、
相手に横からぶつかってファウルになってしまいがちです。なので、
後ろ → 横
というイメージで、一度下がって、というのも技術です。
ちなみに、少し下がるときには、細かな後ろスキップをするイメージです。
フェイントされて、DFで一瞬下がったとしても、相手が来なければ、
また前に出れるようにしましょう。
なお、シュートエリアであれば、
上手なオフェンスプレーヤーは、このDFが一歩下がった瞬間にシュートを
撃てるスキルありますので、下がらないに越したことはないです。
コースに入る
●コースとは
相手のオフェンスプレーヤーが行きたい道とでもいいましょうか。
コースに入る、とは、
そこを行かせないように、真正面に入ること。
通せんぼしましょう。
このときにも、相手の身体の中心を、自分の上半身の中心で守る意識です。
●コースに入って、ぶつかって身体を張って止める
初めはぶつかるの怖いとか、どうぶつかって良いかわからないと思います。
が、ぶつかれなきゃ守れません。
どうやるかというと、基本的には、
相手の行きたいコースに、一瞬でも早く先回りし、相手が来るのを、
胸の中心でぶつかって、守る、ということです。
「リーガルガーディングポジション」ってやつですな。
サイドステップでもクロスステップでも同じ。
ただ、クロスステップでは、走って追いついて、追い抜いて、先回りして、
コースに入るということをまずは大事にしてください。
でも、それではレベルがあがると守れなくなるので・・、
真横から少しでも追い抜けたら、上半身の横側を相手にぶつけつつ、とめます。
例えば、相手が右ドリブルで、自分の左側を抜いて来ようとしていた場合、
走って追い付いたら、自分の右胸を軸としてぶつけるようにします。
斜め後ろや、真横からぶつかるとファウルになりますので気を付けてください。
また、腕を使って止めたらファウルですので、パスコースをふさぐ意味でも、
腕は使わないよう、腕を広げて伸ばしてファウルにならないようにしましょう。
●身体を守るために使う「腕」
腕は使わないようにといいつつ・・、
身体を守るためだけに使うなら、ファウルではありません。
特に初めのうちは、胸やアバラやお腹に、オフェンスが当たると痛いので、
イヤですよね。。
なので、コースに入る際、腕をたたんで、身体を守るために使ってください。
片腕だけにしておきましょう。
反対の腕はパスコース等を防ぐため上げておいてください。
なお、身体を守ったまでは良いですが、そのあと、
そこから腕や肘で、相手を押しだしたらファウルになりますので注意。
あと、ハンドチェッキングで押すこともファウルです。
その他
●相手の癖(クセ)や特徴をつかむ
どんな選手にもある程度、動きの特徴や、クセはあるものです。
そのクセを察知して、感じて、そして先をよんで、守るようにしてください。
右手、右ドリブルばかり使うなぁ。
フェイントのパターン(種類)。あのフェイント多いな。
得意技。アウトサイドシュート好きなプレーヤーだな。
プレースタイル(軸となっているプレー)。
などなどたくさんありますね。
●抜かれないこと
相手に「抜かれないこと」を念頭にディフェンスしてください。
カット(スティール)を狙いすぎると、取れれば良いですが、カットできずに
完全に抜かれてしまっては、相手に得点されてしまいます。
まずは、抜かれないこと。
●スティールするタイミング
コースに入って、相手に隙(スキ)があるなら、そのときはスティールの
チャンスです。
ドリブルスティールすれば、ノーマークで容易に得点へとつながります!!
初めからスティール狙いではなく、スキがあったら狙えるようにしてください。
●抜かれてもついていく
もし抜かれたとしても、そこであきらめずについていくことが大事です。
相手がスピードを緩めてまだ追い付けるかもしれません。
味方のヘルプが来て助けてくれるかもしれません。
ストップシュート(プルアップ)のブロックをできるかもしれません。
追いかけなきゃやられるだけですので、しっかりとついていってくださいね。
●ディフェンスフットワーク
足腰の筋肉、体幹、バランス、素早く動ける、ぶつかり合いに負けない、
思ったように動けるなどなど、やはり運動量豊富でないと守れません。
苦しいかもしれませんが、逃げずに、楽しく鍛えて下さいね。
●つき遅れは抜かれやすい
先ほども少し触れましたが、つき遅れたらすぐ抜かれます。
オフェンスからしたら、つき遅れはチャンスですから、そうならないよう、
相手がボールを持った瞬間に足下に適切な間合いでつくことが大事です。
チームディフェンスの話になっちゃいますが、
1線⇔2線、2線⇔3線、1線⇔3線の移動は、移動を素早く、
パスごとに適切にポジション移動、そしてボールが空中にある間に移動、
そのあたりを注意して、クローズアウトの状況はなるべくつくらないように
しましょう。
●ディレクション(方向づけ)について
ノーミドル、ノーライン
右手だけ、左手だけドリブルさせるようにつく、
とか、チームで決まり事つくったりしますよね。
もしディレクションをしたければ、
身体は相手に正対、中心と中心意識はそのままに、
足を前後に、そして片手を出しておいて、対応しましょう。
例えば自分の右側に行かせたいなら、左足を前、同時に左手も出しておき、
ドリブルチェンジをさせにくいようにすること。そして、左側にドリブルで
来ても絶対に行かせないように守ることで対応してください。
(ちなみに私はあまりディレクションは重要視しないタイプです。あしからず。)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
オンボールディフェンス、奥が深いですね。
もし私みたいに上手くいかずに、いろいろと試行錯誤している人がいたら、
ぜひ試してみてください。
もちろん全部が当てはまる訳ではないと思います。
自分なりにやりやすいやり方が一番です。
上手くいってなかったところが、やってみたら上手くいったとか、
これは肌に合うな、ってことだけでも活用していただければと思います。
私でもできるようになったんですから、きっと皆さんもできるはず👍
写真や動画などいれてませんが、
長文、最後までお読みいただきありがとうございました_(._.)_
それではまた👋


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